Domaine Gros Frere er Soeur 2009(仏AOC Bourgogne Hautes-cotes de Nuits 赤)<4>

ワインのアドバイスを色々してくれるワインアドバイザーの先輩、ガリ先生がブルゴーニュ好きだという事で。
ピノ・ノワール飲んでないなー、どんな品種なのか分からないなー、と思って。
ブルゴーニュ購入。


「Domaine Gros Frere er Soeur 2009」(ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール)
AOC Bourgogne hautes-cotes de Nuits(ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ)←長い産地呼称だ。「ブルゴーニュ」だけより上なんでしょう。
産地:仏ブルゴーニュ
品種:ピノ・ノワール 100%
度数:13%
金額:2,600円程度。
この日の料理:前菜3種(カマンベールチーズ、オリーブ、アンチョビ)、ラム肉のソテーシラーワインソース、ジャーマンポテト的なもの、ウニのスパゲティトリュフオイル風味

この日は一人食事なのに、ワインに合わせるつもりで料理頑張ってしまった・・。


【外観】
澄んだ淡いルビー色で、全体的にはクリアな印象。ロゼワインすら髣髴とさせます。
コアに至るまでクリアで、健康的なワインだと思わせます。ブルゴーニュワインのイメージ、こんな感じ。
リムもクリアで熟成は感じさせず。
レングスはグラス内にクリアに残り、垂れてこないので12%程度と予想したら13%でした。

【香り①(そのまま)】
まずは白樺の幹のような森の香り、優しい印象です。
奥にバニラかシナモンのような甘い香りがありますが、甘ったるいのではなく、清楚で上品な感じ。

【香り②(グラスを回して】
ふわっと優しく広がるのは、トリュフと感じたけどどうなんだろう。
調べてもそんな事書いてあるブログとか無いので、たぶん間違い。
なんか上品で高級な植物系の香りでした。
あとカシス。赤いベリーの甘酸っぱい感じ。
とにかくとても良い感じです。
若干大人しめです。

【味わい】
口に含むとバニラ、フレッシュなラズベリー、フランボワーズの香りが鼻に抜けて、大変心地よいです。
軽めのボディで個人的には薄めに感じてしまうけど、たぶんこれくらいが標準かと思います。
とにかくシルキーで優しく、優しい気持ちになりそう。
アルコールぽさも全然感じません。
個人的には、カベルネやシラーのような、パンチの効いてコントラストの強い品種が好きなようです。
でも、とても美味しいです。高級ワインって感じ。

<おべんきょ>
ブルゴーニュはかつて公国として栄えたところ。
9〜10世紀に多くの修道士がこの地に修道院を作り、ワイン生産を始めました。
産地はソーヌ川流域に南北に分布していて、大きく5つの地域からなっているようです。
シャブリ、コート・ドール、コート・シャロネーズ、マコネー、ボージョレ
主な品種は赤はピノ・ノワールとガメイ、白はシャルドネ、アリゴテなど。
ブルゴーニュの中心はコート・ドール(黄金の丘)。
その北半分がコート・ド・ニュイで南半分がコート・ド・ボーヌ。
前者ではシャンベルタン、クロ・ド・ヴージョ、ロマネ・コンティなど、
後者ではムルソー、コルトン・シャルルマーニュ、モンラッシェなどが有名。飲みたい。

ピノ・ノワールは気候や土壌にシビアで、かつてブルゴーニュ以外ではほとんど育たなかったが、
近年はカリフォルニア、オレゴンニュージーランド、オーストラリア等でも優秀なワインができているよう。
ただし、冷涼な気候の産地であること。
香りは赤系(イチゴ、ラズベリー、チェリー)で、スミレの香りもメジャー。
熟成すると枯葉、なめし革、キノコ。時にはジビエ肉のようなえも言われぬ香りも。
味わいは穏やかな渋みと強い酸味、優しくしなやかな味わい。
割と早熟で、近い年のワインでも、美味しく飲めるようです。

ピノ・ノワールは全体的にカシスやストロベリーや木苺的な香りと味わいがあるようで、そんな料理に合いそう。
ラム肉のラズベリーソースがけをイメージして料理してみたので、良いマリアージュが楽しめました。
またブルゴーニュワインは上品なキノコの香りのイメージがあったので、粒ウニに、トリュフオイルたっぷり使ってスパゲティ作ってみたけど、
これとの相性も抜群でした。ただ、この料理は原価高めでちとキツイですね・・。
あと他には鴨肉、ロースとビーフなどに合いそうです。味があまりヘビーでなく、香りと酸味のある肉料理って感じでしょうか。
酒屋さんでテキトーに選らんだら、かなりメジャーで定番なワインだったようです。
グロ家は200年の歴史のあるヴォーヌ・ロマネの銘醸造家で、特級畑のリシュブール、エシェジーなども持っているようです。
いつか飲んでみたいものです。