世界は分けても分からない(福岡伸一 講談社現代新書2009年)【5】

生物と無生物のあいだ」ですっかりトリコになってしまった福岡先生の本が置いてあって、
帯に「顕微鏡をのぞいても生命の本質はみえてこない!? 科学者達はなぜ見誤るのか?」とあるので
期待して手に取りました。

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

【内容】
63万部突破のベストセラー「生物と無生物のあいだ」の著者であり生物学者である福岡センセの、
生物、特に細胞に焦点をあてた色々なエッセイ集。
ランゲルハンス島だったり、ガン細胞だったり、食べ物が腐る仕組みと保存料の働きなど、全12章。

【感想】
科学って面白いなー!
人体ってすげえなー!
細胞って不思議だなー!
と素直に関心しながらあっという間に読めちゃいました。
自転車競技をやっていると、人間の細胞の働きには、普通の人よりもよく気にしているし実感あると思います。
生物と無生物のあいだ」では人間の全ての細胞は3ヶ月で生まれ変わる、と書いていましたが、
毎日自転車乗っているとホントに新しい細胞がどんどん生まれて変わっていくのが分かるし、
ちゃんと栄養を与えてあげないとすぐに働きが鈍くなります(=身体に疲労が出てくる)。
今回の「世界は分けても分からない」では、連続性・つながりをひとつのキーワードに多岐にわたる事例が紹介されていて、
こんなにも複雑で不思議な生命体が存在する事は、なにかやっぱり神様が作ったのかと思っちゃうくらい神秘的で美しいです。
というわけで、色々考えさせながら楽しく読めました。
難しい内容も分かりやすく書いてあるので、数時間で読めちゃいます。